2008年10月12日

「マリー・アントワネットは夜、哲学する」

昨日待望の図書館に行ってきまして、蔵書は結局ワンフロアで期待とはほど遠かったのですがとりあえず心理学コーナーを見ていたらベルばら好きっ子稲本さんの目に気になる本が。

「マリー・アントワネットは夜、哲学する」

借りてみて気づいたけど…結局のところ女の性欲についての哲学だった!
だってサブタイトルが
「淫らな女は不滅です」
長嶋さんか!

いや、でも内容は面白かったのですよ。
ギロチンで頭だけになっちゃって頭しか使えるものが無くなっちゃったのでこの200年、どうしてわたしがあれほど罵倒されたのかを考えてみました的な上品なマダム言葉で書かれていたので、固っ苦しい専門書よりもはるかに読みやすかった。

内容は、デュ・バリー夫人との確執を題材に売春がいいか悪いか解いたり、ポリニャック夫人との思い出を振り返りながらレズビアンは偽物の恋人かを解いたり、フェルゼンとの関係をのろけながら愛と信頼どうこうを解いたり、息子ルイ・シャルルとどうこうとかいう疑惑で近親愛について述べたり…


真っ先に印象に残ったのは売春の話。
根っからそうゆう女なら天職かもしれないけど、そんな女性はひとにぎり。
「社会的に男より地位が低くて、同じ仕事をしても男より賃金も少なくて、男性にだけ性欲を持つことが許されて、使えるものが自分の体しかない、そうゆう社会環境も強制売春と言えるんじゃないかしら」
この部分は以前エリカと話してたときに出た考えとぴったり同じでちょっと感激した。


あとフェルゼンの話。
「愛するとは、本当に愛しているのかを自問しながらも、片時も忘れず愛していると演じきること」
あぁー確かに…
人の感情だもん、そりゃあ浮き沈みはあるけど、相手を不安にさせたらいけないよね。
今の日本では当時のフェルゼンみたいに命がけで愛を表現できる場なんて何かの事故に巻き込まれない限りないけど、そりゃあフェルゼンだって命掛かってるんだから自分がマリー・アントワネットを命がけで助けるべきかどうか迷うよね。
結論は計画の実行でも、過程では、そこまでしなくても許してくれるんじゃないかとか、どこかで甘えた考えがよぎる瞬間はあったはず。
でもそれを微塵も見せずに逃亡計画を実行してる上にマリー・アントワネットの処刑後も生涯独身を通したっていうのは(愛人には囲まれハーレム状態だったとは言うけど…そこをのぞけば)おっっこまえだなーと思います。


男女の権力者の違いにも言及してました。
好色で有名だったルイ15世が叩かれた理由は王政の衰退だったけど、遊びまくったマリー・アントワネットが叩かれた理由は彼女が淫乱だったこと。
実際裁判の時に事実とされて書き残された内容のどこからどこまでが民衆の作り上げた噂話なのかなんて今はもうわからないけど、現代で勝慎太郎の愛人が容認されるのに山本モナが叩かれるのも同じじゃないのか。
「勝慎さんは玉緒さんを本気で愛してたからいいんだ」
なんて言い訳じゃん。
じゃあ玉緒が本気で勝慎太郎を愛してるからって不倫しまくってたらどうですか。勝慎太郎のかっこいい印象とはがらっと変わってしまう。


あとは…そうそう、男の性欲は本能だからしょうがないとかいう言い訳。
そうゆう目で見るのは意志の問題だから本能とかいう都合のいい言葉で片づけるなと、マリー・アントワネットさんがぴしゃり。

素晴らしいね、さすが昔はバカだったとはいえ齢250歳。
でもこの本の著者、名前忘れたけど男の人なんだよね。
哲学には男女の垣根はないってことか。
学問に自分勝手な固定概念は不要だから当然か。
少なくとも男性心理学者が女性向けに書いた恋愛マニュアル本よりはよっぽど楽しい読み物でした。
posted by 稲本 at 11:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月24日

I'm sorry, mama./桐野夏生

妹の部屋から移動してきた本棚にハードカバーの本がみっちり入っていたので暇つぶしに手を出してみました。
わりと最近のものばっかりなので感想でも。


なにやらタイトルに惹かれて手にとってしまいましたよ。
表紙も配色がけっこうかわいかったので。
おもしろかったけど内容が突飛なのでメモ書き。

★先生と生徒
これで仲良しなんならいいんじゃないかと思う。

★幼児期の影響
なんだか痛々しい話だなぁ。
子供らしく成長してる子供ってのはすげぇなぁ。

★野生の勘
もうちょっと賢くてもいいんじゃないかと思う。

★レイプ
昔はへぇーたいへんねぇ位にしか思ってなかったけど、今思うとぞっとする。

★母子
あんまり感慨は湧かないけど、血のつながりと愛情とは別じゃないかと思う。
自分に置き換えて考えると想像つかないのがいやだ。


あまり多くは語りません。
ネタバレになっちゃうよ。
posted by 稲本 at 03:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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